スクラロースって何?
スクラロースとは、人工甘味料の一種です。
プロテインやヤクルトに入っていることで有名です。
人工甘味料というだけで危険視されていますが、世界の国々でも安全性が確認されています。
しかし、新たな研究結果や副作用の懸念などがあるのも事実です。
子供が飲むヤクルトにも入っている添加物なので、詳しい知識を知っておくとよいでしょう。
この記事では、スクラロースの危険性について徹底解説します!
無添加の森管理人
・無添加生活を継続中
・日々、添加物について勉強中
・食品を買うときは、どこよりもまず裏を見る習性アリ
スクラロースとは?
スクラロースとは、人工(合成)甘味料の一種です。
ショ糖(砂糖)を原料としており、なんとショ糖の600倍の甘みがあると言われています(参考:くにちか内科クリニック)。
他の甘味料よりもクセのない甘みが特徴で、熱に対しても安定的であることから、多くの食品に使用されています。
なんでも、農薬の開発チームが偶然発見してしまったものらしく、人類の大きな発見なのですね。
スクラロースを使うメリット
さて、スクラロースが汎用性のある甘味料ということがわかったところで。
スクラロースにはどのような効果があるのでしょうか。
・血糖値の上昇を抑える
・塩カドや酢カドを取る
・豆乳の豆臭さを和らげる
・微量の添加で、辛味、乳感を強める
ノンカロリーと血糖値の上昇を抑えるというのは、スクラロースだけでなく、人工甘味料に共通することが多い特徴です。
身体に吸収される物質ではないため「カロリーはゼロ」であるし「血糖値にも影響しない」こういうからくりです。
塩カドや酢カドを取るというのはつまり、味を調えるということです。
例えば、ドレッシング。スクラロースを入れないと、「塩味がきつい」とか「酢の風味が強すぎる」となるのです。
豆乳の場合もそうです。「豆乳は飲みたいけど、あの独特な味や臭いが苦手」って人でも飲みやすいように、市販の豆乳には使われていることが多いです。
さらに、スクラロースは、微量を添加することでコクを出してくれます。
例えば、シチュー。ミルキーな味わいを強めるメリットがあります。
スクラロースは身体に悪い??
結局、身体に悪いの??
さて、結局、スクラロースの安全性はどうなのでしょうか。
まず、スクラロースは、IRAC(国際がん研究機関)が発表する発がん性物質のリストにも入っていないので、発がん性は無いとされています(参考:IARC発がん性リスク一覧)。
また、1991年にカナダで使用開始されて以降、FDA(米国食品医薬品局)やEFSA(欧州食費安全機関)など各国の規制機関(もちろん、日本も)で安全が確認され、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもスクラロースの安全性は確認されています(参考:スクラロース)。
その結果、今では世界で80か国以上の国が使用を許可しています。
以上のことを踏まえて、「それでも危険性は0%ではないよね」という気持ちでここから読んでください。
ここからは、スクラロースが危険と言われている理由を説明します!
スクラロースの危険性
太る?
スクラロースは肥満の原因になると言われています。
スクラロースは体内で変化しないと言われていますが、2018年の研究では体内で代謝された後に、脂肪に蓄積することが発見されたそうです。
なので、他の物質に比べると太りやすい物質なのかもしれません。食べすぎには注意ですね。
下痢になる?
スクラロースを投与して影響を観察する動物(ウサギ)実験の結果、下痢を引き起こしたという結果が得られています。
また、同じ甘味料のソルビトールは一定量を超えて食べると下痢を引き起こすと言われています。
これらのことから、スクラロースも下痢を引き起こすと言われているのでしょう。
しかし、物質の構造や性質から見ても、下痢に直結する原因は思い当たりません。
なので、食べ過ぎると下痢になるかも、くらいで十分だと思います。
塩素ガスが発生する?
スクラロースは、化学式(C12H19Cl3O8)から有機塩素化合物に分類されます。
有機塩素化合物には、ダイオキシンなど、危険な物質が多く分類されます。
ちょっと待ってください。化学式や構造が同じグループだからといって、全部危険!なんていうのはいささか飛躍していはいませんか?
もう一度言いますが、スクラロースとは、きちんと安全性が確認されている添加物なのです。
しかし、2019年、ドイツの研究者が、スクラロースは120℃を超えて加熱し続けると、分解されて塩素を発生するという報告を発表しました。
また、近年、EFSA(欧州食費安全機関)がスクラロースの安全性について見直しをしているそうです(結論には至っていないので現状変化なし)。
スクラロースは甘味料なので、クッキーなんかにも使われます。もちろん、クッキーを焼く製造過程で120℃は優に超えます。
発表されている研究結果が全て事実かはわかりませんが、これを聞くと少し抵抗があるかもしれません。
副作用がある?
加えて、スクラロースの摂取には、以下のような副作用(絶対に起こるとは限らないが起こる可能性がある作用)があると言われています(参考)。
・リンパ腫を引き起こす
・甲状腺が衰える
・鉄分が欠乏する
注意ですが、必ず起こるわけではありません。可能性がある、にすぎないということに注意です。
スクラロースが危険と言われている理由を見てきましたが、以下、個人的な見解です。こんな姿勢で向き合ってもよいのではないでしょうか。
とりあえず減らせるリスクは減らしておく!
クッキーとか加熱した食品でスクラロースを使っているのは控えようかな!
この章は、こちらを参考に執筆しました→くにちか内科クリニック
まとめ
さて、スクラロースについて解説しました。以下、まとめです。
添加物へのリスク管理は人それぞれですが、過度な心配や無理した無添加生活は厳しいものなのも確かです。
サイトだけでなく、様々な文献を調べた上で、判断することをオススメします!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ではまた。
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